夏休みの図画工作

私の場合、夏休みに読書感想文を書くからといつも課題図書を買ってもらったが、感想文は書いたことがない。両親からそのことで言われたこともない。
図画は好きだし毎年提出した。図画はまづ、低・中・高学年ごとに校内で作品展をして候補をしぼり、市・県のコンクールに応募となる。この展覧会も力作がそろう。
工作はアイデアしだいかな?
小学校中学年の時、夏休みの工作用に、等高線を重ねて、富士山だったと思うが模型を作るセットを学校で申し込み受付があった。私以外にクラスで十数人注文したと思う。あらかじめ印刷された等高線に沿ってはさみで切り、次の等高線を合わせ重ねていく作業は集中力より忍耐力だった。面倒な仕事だが少しずつ続けてとうとう私は完成させた。何をやっているのか気になっていた父は感心して、ニス塗りをやってくれた。こうして富士山のジオラマが出来上がった。器用さが要求されるが、頭を使わない仕事は、私の場合、前頭葉か海馬かどこか別なところにスイッチが入るらしく、苦にならない。
新学期、大切に抱えて学校に持っていった。驚いたことにこの作品を仕上げたのは私以外、誰一人としていなかった。


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黒豆は花も白でなく、紫。、