にら虫捕り

地面に五円の中心の大きさの穴があったら、そこにはにら虫が潜んでいる。昆虫の正しい名前はわからないがにら虫といっていた。
この穴にニラを差し込む。つかんだだけで独特の臭いがするが。じっと待っていると、ちょっと揺れて、やがてもち上がってくる。すかさずニラを引き抜くとニラを噛んだまま虫が釣り上がる。虫はニラは好きで噛むのか、穴を塞がれて取り除こうとするのか、わからないが、このタイミングは難しい。空き家の穴も有る。釣りの楽しみと同じかも。
雨が降ると土砂で穴が無くなるが、晴れて土が乾いてくると、突然地表にポツポツと発生する。何が面白くて、辛抱強く見ていたのだろう。でも間違いなく地下の世界を実感していた。
今のテレビゲーム世代には隔世感。奥行きの無い表面だけの感覚?
啓蟄が過ぎ、花ニラで想い出した。