再度 「おくりびと」

アカデミー受賞の後、もう一度「おくりびと」を観に行った。9時から上映にはあせったが、次の12時をめざして、一時間以上前に映画館に。それでも、おくりびと12時からのチッケトは残りわずかですの館内アナウンスにあわてる。
わかっていても、やっぱり涙。
スクリーンにさりげなく登場する植物が興味深い。社長が見入るサボテンをはじめ、サンスベリア、植物園の温室みたいな二階のコンシンネ。これだけの観葉、冬の夜間どうするの?そこで、ふぐの白子を頬張るシーンはまさに極楽。
生前のやさしく微笑む写真に対して、生活感のにじみでた死顔。もちろん、美しく仕上げていくのだけど。お風呂屋のおばちゃんの働き者の手と、指の傷がすごくリアルに苦労がつたわってきて、荒れ性の私は身につまされて・・・
こまったことに、私はセルフ・メンテを怠っていた。今日はしっかりハンドクリームを塗りこもう。

雛の道具のていねいなつくりに感心して、しまった。