変身家族

日曜の朝、仮面ライダーをやっていた。大河ドラマ篤姫”の本寿院サマ高畑淳子さんが黒エナメルのジャンプスーツ、宝塚のグランドフィナーレのようなコスチュームで、グロテスクな子分達を従えて、悪のチーママをやっていた。番組の最後は子分共々仮面ライダーにやっつけられて、「おのれ仮面ライダー」と黒いルージュでアップになるシーンは必見のド迫力!
坊ちゃんはこの番組が大好きでまばたきもせず見ていた。仮面ライダーはベルトのバックルが点滅して、両手を高く上げアーチを描くと変身完了。
このベルトのおもちゃがあって、坊ちゃんはこれで変身する。魔女である母には不思議な力がある。だが産まれた子どもたちにその力を授けたので坊ちゃんは変身できても、母はもうその力はない。ただ変身した姿は見える。その不思議パワーは誰もが持っているわけではないから、普通の人には坊ちゃんの変身は見えない。パパも血脈がないから見えない。なにバカな事やってんだと言うにきまっている。この力は正義のために使うので、むやみに人前で変身しない。
お姉も魔女っ子だから不思議な力を持っている。でも今はその魔女っ子パワーを勉強に使うので変身できない。しかし、お姉にも見える。お姉は本を読んで魔女っ子パワーを充電する。だから読書中は反応しない。「はてしない物語」をはじめ、ミヒャエル・エンデが大好きなお姉はこのシチュエーションで坊ちゃんの変身ごっこに参加する。
あっ、坊ちゃんの変身ベルトが点滅した、変身だ。お姉と二人で、目を見開いてびっくりする。時には腰をぬかして(ウソ)。母親業は保育力のみならず、忍耐力さらには演技力も要求される。
あっ大変だ、仮面ライダー、お姉の後ろに敵が。
ヤァ〜トゥオ〜、坊ちゃんは空手チョップ(古い)、真空とび膝蹴りで空をきる。
あぁ!テーブルのカップをかたずけなくては。お姉は第三巻まで読み進んだナルニア国物語に夢中。
ありがとう仮面ライダーお姉を助けてくれて。
大丈夫、まかせてくれ。
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アブノーマルな家族かなぁ?子どもは小学校にあがる頃がファンタスティック。
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今では姑がすっかり山姥になっている。