終戦の年のそば

8月15日終戦記念日。母から聞き心にとめておかなければならないことがある。日本は国民一丸となって太平洋戦争を戦ってきたが、この日負けたことを知る。全土を喪失感が覆い、やがて男は皆殺し女はおもちゃにされるという噂がひろがり、絶望でいっぱいだった。ところがやって来た連合軍は噂のようなことはなく、救援物資を届けてくれた。そうなったら皆、何とかして生きていかなければということになる。生きていくには食べ物。が、田畑は荒れ放題、しかもこの暑い時期。それでもできるのがそばだった。八月の暑い時に種を蒔いても大丈夫、やせた土地でも作れる。終戦の年みんなでそばを作って食べたという。
いま平和をかみしめ蕎麦を味わう。