家庭訪問

昨日の午後、見知らぬ人が○○さんのお宅はこちらですかと尋ねてきた。もちろん我が家ではない。そして困ったことに、この辺りは○○さんが多く、前の家も隣の家も○○さんなのだ。変に思う私に、来客は中学校の家庭訪問で訪ねていることを告げた。誰の家を探しているのか聞きたかったけど、個人情報だからこちらから聞いていいものかどうか。先生はウチの庭先に停めた車に戻って、書類を確かめ、保護者の名前を口にした。ああ、それなら後ろの家です、と私が答えると礼をして車に乗り込んだ。個人情報に遠慮して、時間を無駄にしてしまったと思いながら、今時カーナビで住所を検索しても、目印があれば別だけど、目的地付近ですでは、見つけるのは難しいことだろう。それよりも、後ろの男の子が中学生だなんて、そんなに経ったんだ。



藤の花は懐かしい匂いがする