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坊ちゃんは小学生の時、学童サッカーをやっていた。だからルールがわかっているので、Jリーグ・ワールドカップも楽しく見られる。

休みはほとんど練習試合、地域の大会と続いてけっこう忙しかった。そのうえ下に妹もいたので、試合中退屈しないようお絵かき帳を持参したりと大変だった。
坊ちゃんにはゴールキーパーが任せられた。キーパーはチームが負けていれば忙しいし、勝っていれば暇なポジションだが、坊ちゃんは多忙だった。父親はそんな坊ちゃんに単管パイプを溶接してゴールを手作りした。
しかしどうも坊ちゃんには集団競技は向かないらしく、サッカーセンスも・・・体操がむいているとひそかに思う私は、体が硬くなって行くのが・・・とにかく坊ちゃんはチームの皆とのゲームがうれしいようだった。
サッカーは小学生の時だけなので、ゴールはもう使われなくなり、芝生の上でゴルフの練習の防球ネットになった。きゅうり、ゴーヤを作る時、パイプをたてネットを張るのは重労働になる。支柱をＶ字に縛りネットをかければ実に簡単。サッカーゴールの中央のネットはゴルフボールのディフェンダーに、側面のネットはつるもの野菜のサポーターにと、今も役立っている。

驚異の繁殖力を見せるバングラデシュのゴーヤ。